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教授挨拶|慶應義塾大学医学部 外科学教室 一般・消化器外科

教授挨拶

一般・消化器外科 紹介動画 初期臨床研修(研修医課程) 後期臨床研修
(専修医課程) 領域横断的内視鏡手術エキスパート育成事業プロジェクト

教授挨拶

 慶應義塾大学医学部外科学教室一般・消化器外科研究室では、食道、胃、大腸、肝、胆道、膵臓、乳腺、血管の様々な疾患の診断・治療および基礎・臨床研究を行っています。多くの大学の外科学教室は第1、第2、第3などに分かれてそれぞれ得意の臓器、分野に的をしぼって臨床・研究を行ってきました。したがって得意分野の症例が多い反面、その他の疾患を勉強しにくい状況であったのも事実です。慶應義塾大学ではそれぞれの臓器・領域すべてにおいて本邦でも屈指の高いレベル、症例数を維持し、国際的にも高い評価を受けています。偏りのないオールラウンドな組織であることが特徴です。中でも先進技術を導入した低侵襲がん治療の分野においては、医学部内の他の診療科、基礎研究室、理工学部の研究室と連携をとり21世紀COEプログラム拠点の一つに選ばれています。さらに、臓器別グループとは別に、移植、腫瘍学、生理機能、代謝栄養、先進医療など総論的な研究グループが編成され、狭い領域の専門に特化せず総合力の高い一般・消化器外科専門医を養成する体制が整備されています。 われわれは、常に外科学、外科医療の進むべき方向を意識しながら、新しいことにチャレンジし、その成果を世界に向けて発信しています。後期臨床研修という大切な時間を有意義なものにするためには、優れたトレーニングプログラムで多くの症例を経験することが最も大切であることは言うまでもありません。慶應ではそれに加えて、最先端の外科学を直に体験し、指導者たちが世界を舞台に活躍する様子を身近でみることができます。実際、後期臨床研修を終えた諸君が、自らの研究成果を評価されて、世界中の主要な大学、研究施設に招聘されて充実した留学生活をおくり、大きな成果を挙げて慶應にもどってきています。優秀な人材を育てることで世界に評価され、世界に羽ばたいて大きくなった人材がまた後輩を育てるという良好な循環が生まれています。こうした体験は、一般・消化器外科医を目指す諸君にとって大きな刺激となり、将来自分が専門とする領域を見つけ出すには最高の機会となるでしょう。 後期臨床研修を修了したころには、日本外科学会専門医資格はもちろん同年代の一般・消化器外科医とは比べものにならない豊富な経験と知識、世界の趨性をとらえた見識が備わっているはずです。後期臨床研修修了後には、慶應義塾大学の多くの関連病院で指導者として活躍してもらうわけですから、充実した後期臨床研修プログラムを構築することは、われわれにとっても大切なことなのです。一般・消化器外科を目指す諸君のひとりでも多くがわれわれの仲間となり、将来の外科学をいろいろな形で発展させてくれることを望んでいます。

平成30年4月1日
外科学教授(一般・消化器外科 診療科部長)
北川 雄光

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