肝胆膵・移植班は、肝臓・胆道・膵臓領域の良性から悪性までの疾患を中心に診断と治療を行っています。その方針には「全方位戦略」を掲げ、腹腔鏡(内視鏡)手術から肝移植を含めた肝胆膵高難度手術まで専門性の高い治療を行っています。特に腹腔鏡を用いた低侵襲、機能温存手術は全手術の半数に施行しています。年々増え続ける肝胆膵癌(2018年度人口動態統計 死亡数79,662人)には、他診療科と連携して治療を行っています。肝癌に対しては局所治療RFA(消化器内科)、外科手術(腹腔鏡、肝移植)、TACE(放射線診断科)、化学療法を、胆膵癌に対しては術前・術後療法として化学(放射線)療法(放射線治療科)など集学的治療にて肝胆膵癌の治療成績向上に努めています。さらに、他施設で治療困難と診断された生体・脳死肝移植を要する患者さん、高齢者や様々な既往歴や疾患を有している患者さんに対して総合大学病院の総力を挙げて最善の治療体制で望んでおります。